MONTHLY FEATURES 今月の特集
ちょっとだけ足を延ばして耳納北麓であそぶ!
デキる大人は、仕事も遊びも全力!
GWを目前にした今号は、思い立ったらすぐに行ける“山のリゾート”耳納北麓をご案内。
遠出もいいけれど、近場にだってまだまだ知らない魅力がいっぱい。
市街地を抜け出して、初夏の耳納北麓を遊び尽くそう。
田主丸〜うきはまで、耳納北麗をぶらり満喫
桜の花びらも散り、山並みの新緑輝くこの季節に紹介するのが、久留米の市街地から少し離れた”耳納北麓エリア“。東西約30㎞に渡る耳納連山の北側山麓に広がることから、そう呼ばれている。山々を繋ぐ美しい稜線、澄み切った空気と水、恵まれた自然に歴史遺産、野菜やフルーツといった豊かな農産物まで、地域色あふれる魅力が目白押しだ。そのため、モノづくりが盛ん。地産地消のレストラン・カフェ・スイーツ店・ベーカリーに、ギャラリーやアトリエ、酒造、温泉などあらゆるショップが点在している。平成24年には「みどりの里・耳納風景街道」として、国土交通省の「日本風景街道」に認定。その5年後には周遊観光を盛り上げるべく、県道151号線および「山苞の道」の沿線を”耳納北麓ジェラート街道“と名付け、開通を記念して夏に実施される「ジェラート総選挙」たるものまで定着しつつある。 久留米に居ながら、これほどまでに人々を魅了する”山のリゾート“を知らなきゃもったいない! ということで、今特集では耳納北麓エリアへぶらり出かけてきた。田園や様々なフルーツ畑が織りなすこの地ならではの風景に、食・観光・体験と、朝から夕方まで一日かけて散策しても足りない見どころ満載のエリア。ゆえに今回は、絞りに絞ったココミおすすめの7スポットをご案内。
耳納スカイラインを走って、グライダー山へ!
西端にある標高313・2mの高良山から東へ、耳納山、発心山、802mと最高峰の鷹取山などが連なってできた耳納連山。「耳納北麓を知るには、まず山に登ってみなくては」と、朝イチでグライダー山に向かった。360度のダイナミックな眺望が楽しめる絶好のロケーションだ。登ると言っても、山頂のすぐそばまで車で行ける。
高良大社から田主丸町森部へと続く格好のドライブコース「耳納スカイライン」を車で走ること約15分。途中の耳納平まで来たら、更に上へ進むこと約5分。見落としてしまうほど小さな標識を見つけたら路肩に車を停め、細い山道を歩いて登る。間もなくすると目の前の景色がパァッと開け、眼下には雄大な筑後平野と筑後川が広がっている。北には宝満山や脊振の山々が聳え立ち、空気が澄んだ晴れの日には遥か遠くにある有明海や雲仙までもが望め、見渡すかぎりの絶景をひとり占め! またココは、パラグライダーのテイクオフ地点にもなっており、運が良ければパラグライダーで飛び立つ迫力の瞬間を間近で見られるかも。
感動の絶景を味わったら、さっそく耳納北麓エリアへGO。旬の美味しいグルメはもちろん、オトナの隠れ家的な癒し処やご利益あるパワースポットまで、ぜひ参考にして良き休日をお過ごしあれ。
筑後平野を一望する
眺望絶佳の立ち寄り湯
オトナの心を満たす、源泉掛け流しの展望風呂
草木が生い茂る山を切り開き、温泉を掘り続け、3年の歳月をかけて完成した日帰り温泉施設。山奥にあるログハウスのような佇まいに、心がホッと安らぐ。温泉は地下1800mから自噴で湧き出たやわらかなお湯を、贅沢にもそのまま掛け流し。女湯・男湯それぞれに内風呂と露天風呂があり、週末は順番待ちでいっぱいになるほど人気の家族湯は5つ。のどかな田園風景を見渡しながら、日常の煩わしさを忘れてごゆるりと。
こちらでは、自然豊かなこの地で育まれた旬の食材を使った料理やデザートも侮れない。そのクオリティーの高さから、食事を楽しむために訪れるゲストも少なくないとか。カフェに入るとまず目に飛び込んでくるのが、大きな窓一面に映し出された大パノラマ。広大な筑後平野を見下ろす特等席だ。窓際のテーブル席とゆったりとしたソファー席、いずれも座り心地が良く、思わず長居してしまう。日が沈むと、昼間とはまた違った美しい表情を見せてくれる。
天然温泉 みのう山荘
☎ 0943-74-1268
[所]久留米市田主丸町森部1206
[営]10:00〜21:30※カフェは11:00〜21:00(金曜のみ15:00迄)
[休]木曜※祝日の際は営業
[P]有
[料]展望風呂(大人)700円、(子ども)400円、 家族湯 1,700円〜/60分
世界最古の巨峰ワインが眠る
森の中のワイナリー
巨峰ワイン誕生の地で、その美味に酔いしれる
田主丸は巨峰の露地栽培発祥の地。その歴史を語るうえで欠かせないのが、1972年創業の[巨峰ワイナリー]である。開植メンバーの一人だった酒造[若竹屋]の12代目が、「巨峰が売れなかった時はワインの原料として買い上げる」と、みなの背中を押したという。そして、その意志を継ぎ本場フランスでワイン造りを学んだ13代目によって、遂に巨峰ワインが完成。当初の想いを受け継ぐ[巨峰ワイナリー]では、今なお巨峰は田主丸産だけが使われている。
7年前の九州北部豪雨から復興を遂げた葡萄園を抜けると、地下貯蔵庫の入口が。少しひやっとするそこは、18世紀フランスをイメージし、石を積み重ねて造られた独特な空間。歩を進めると、1973年と刻まれた世界最古の巨峰ワインも拝むことができる。[若竹屋]の名残りで、一升瓶に保存されているのがユニーク。予約すれば無料で案内してくれるゆえ、造り手の想いや歴史に触れながら”ワインの森“を散策してみては。
巨峰ワイナリー
☎ 0943-72-2382
[所]久留米市田主丸町益生田246-1
[営]9:00〜17:00
※レストランは11:00〜17:00(OS16:00)、ランチは0S15:00
[休]なし※レストランは火曜、祝日の際は翌日休み
[P]有
cafe 坂の下の店 BUDOUNOTANE
ギャラリーやカフェ、コーヒー専門店などが点在するうきはの名所[ぶどうのたね]内に、2年前にオープン。地場の新鮮野菜や果実をたっぷり使ったランチとスイーツは、器や盛付けまでとってもオシャレ。居心地の良さも相まって、家族連れにも人気の一軒だ。
cafe 坂の下の店 BUDOUNOTANE
☎ 0943-77-5485
[所]うきは市浮羽町流川349-1
[営]10:00〜17:30(OS)17:00
※ランチは11:00〜14:30、ディナーは8名〜要予約(コースのみ)
[休]お盆・年末年始
[P]有
KAPATERIA
“かっぱ駅”で親しまれている田主丸駅の改修を機に、昨年7月に観光案内所も兼ねて駅舎内にできたユニークなカフェ。かっぱをモチーフにしたランチやスイーツはインスタ映え必至。電車やその奥に広がる耳納連山をバックに、フォトジェニックな一枚をパシャリ。
カパテリア
☎ 0943-72-5225
[所]久留米市田主丸町田主丸1015-2(JR田主丸駅構内)
[営]10:00〜17:00
[休]火曜
[P]なし
浮羽稲荷神社
うきはのビュースポットと言えばココ! 91基もの鳥居が連なった光景はまさに圧巻で、青い空と緑豊かな筑後平野、朱の鳥居のコントラストが実に美しい。更に石段を上って、商売繁盛・五穀豊穣・酒造と健康・長命長寿・学問の神が祀られた社殿でお参りしよう。
浮羽稲荷神社
☎ 0943-76-3980(観光会館 土蔵)
[所]うきは市浮羽町流川1513-9
[P]有
ウキハコ UKIHA INFORMATION CENTER
うきはを知り尽くす観光コンシェルジュがお出迎え。授乳コーナーやキッズスペース、フリーWi-Fiも完備する、昨年お目見えした観光客の憩いの場。うきはの人、モノ、コトを繋ぐ楽しいイベントも定期的に主催されているので、詳しくはHP (ukihaco.jp/)をチェック。
ウキハコ UKIHA INFORMATION CENTER
☎ 0943-74-3474
[所]うきは市浮羽町山北733-1(道の駅うきは敷地内)
[営]10:00〜17:00※自転車の貸出しは16:30迄
[休]第2火曜※祝日の際は営業、翌日休み
[P]有
鏡田屋敷
幕末から明治初期に郡役所の官舎として建てられた、吉井町に唯一現存する屋敷型建造物。まるでタイムスリップしたかのようなお屋敷を無料で見学できる。2階の座敷から、かつて在郷町として栄えた情緒あふれる街並みを眺め、その歴史に思いを馳せて。
鏡田屋敷
☎ 0943-75-3113
[所]うきは市吉井町若宮113-1
[営]9:00~16:30
[休]月曜※祝日の際は営業、翌日休み
[P]有(2台)