MONTHLY FEATURES 今月の特集
自然のなかで余暇を楽しむ大人キャンプのススメ
青空のもとでちょっと手の込んだキャンプ飯を作ったり夜は焚き火を囲んでお酒を片手に語り合ったり、そんな非日常を体感できるキャンプは、いまや大人のアソビ。
「キャンプは子どもの頃以来…」なんて人も、今特集を見ればきっとキャンプがしたくなる!
楽しみ方いろいろ!広がるキャンプの多様性
ひとくちにキャンプと言えど、キャンプにはいろんな顔がある。例えば、テント横まで車を乗り入れられて、荷物の出し入れが楽ちんなことから今の主流となっている「オートキャンプ」。最近では、大自然のなかでホテル顔負けのラグジュアリーな設備やサービスで快適に過ごす「グランピング」や、宿泊せずに昼間にピクニック感覚で気軽に楽しむ「デイキャンプ」が注目を集めている。更には、男心をくすぐる「キャンプツーリング」、おひとり様の「ソロキャンプ」も密かなブームに。
フォトジェニックな写真を撮るためにキャンプをする若者も多く、SNS時代の到来でアウトドア市場はより一層の盛り上がりを見せている。
秋冬も楽しめる!昨今のキャンプ事情
「キャンプって夏にするものでしょ?」なんて思ったあなた、それはキャンプ道具がテントや懐中電灯、飯盒くらいだったひと昔前のこと。家財道具さながらに種類がぐんと増えて機能性もますます向上している今は、1年を通して楽しめるようになった。
寝室となるテントの横に日差しや雨風を凌げるタープを組み立て、中にテーブルやイス、ランタンなどをセッティングすればそこはもう立派なリビング! ガスコンロやグリルを置けば即座に野外キッチンが完成し、アウトドアでも家と同じくらい快適に過ごせるまでにキャンプ道具は進化を遂げている。
キャンプ好きにとっては、大自然のなかに身をおいて四季を肌で感じながら、季節に合わせて様々な道具を使い分けて楽しむことこそが、キャンプの醍醐味なのだ。そんななかでも、気候的に過ごしやすい秋は特におすすめのシーズンということで、いざキャンプ場へ!
さぁ、秋キャンプしよう
今回、キャンプ好きの料理人[kataru kitchen]の石井さんと一緒にロケにお邪魔したのは、[スノーピーク奥日田]。人気のアウトドアブランド[snow peak]が運営する標高950mのオートキャンプ場で、高原ならではの澄んだ空気に見晴らしのいい景色、夜は満天の星空が望める。久留米の市街地から約1時間半と気軽に行けるのも嬉しい。
管理棟には同ブランドのアウトドア用品が並ぶお洒落なショップが併設し、キャンプ用品のレンタルも充実。困り事にはキャンプ好きのスタッフが対応してくれることもあり、愛好家はもちろん初心者にも打ってつけのスポットだ。
[スノーピーク奥日田]の井上さんに伺った、とびっきりの非日常を味わえる〝大人キャンプ〟の過ごし方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみて。
車両協力/ルノー久留米インター(☎0942-45-1500)※写真は「KANGOO(カングー)」
時計を気にせず自然に身をまかせて
テントなどの設営を終えたら、あえて何も考えずにまったりくつろいで。そうすると草花の香りや風の温度、雲の形や星など、忙しい日常で見過ごしがちなものに自然と目が向くはず。お腹が減ったら料理をし、日が暮れて眠くなったら朝日で目覚めるまで就寝。また、読書やアクティビティなど、好きなことに没頭するのもいいだろう。体内時計と心に素直に行動するのが、いつも時間に縛られている大人にとっての至福なときのつくり方。
遊asobu
秋キャンプのアクティビティ
紅葉を愛でる山歩き
山歩きが好きな人は、近くにトレッキングコースがあるキャンプ場へ。今回伺った[スノーピーク奥日田]もその一つ。車で約10分の所に九州百名山に選ばれた標高1,209mの御前岳を目指す登山口があり、少し登ればシオジ原生林が広がる。途中にはキレイな水が湧き出るポイントや周遊道も点在。奥日田の自然を堪能しながら山遊びを満喫できる。ほか、御前岳と合わせて津江三山と呼ばれる釈迦岳と渡神岳に登るルートも。
食taberu
美味しいキャンプ飯でアウトドアをもっと楽しく
キャンプ飯といえばBBQとカレーが定番だったが、今は豪快な肉料理や燻製、パエリアといった少し手の込んだ料理を作るのがトレンド。ダッチオーブンやクッカーセットなど様々な調理器具により、料理の幅がぐんと広がる。P.10で紹介するアヒージョは簡単かつお洒落でビギナーにも◎。アヒージョで残ったオイルに余り食材を足してパスタを作るなど、ムダのない調理を考えるのもキャンプの醍醐味だ。
楽tanoshimu
これぞ、野外の楽しみ!
焚き火で極上の時間を演出
秋冬のキャンプに欠かせないのが、夜の灯りとなり身体も温めてくれる焚き火。お酒を片手に、バチバチッと爆ぜる音に耳を傾けながら時折薪をくべる。静寂な暗闇のなかで揺らめく炎を見ているだけで心が癒され、最高のリラクゼーションに。また、焚き火を囲めば自然と会話が弾み、より親密な関係が築けるから不思議。あたたかな焚き火がもたらす夜の楽しい団欒が、普段のコミュニケーション不足を解消してくれる。
海老と帆立と季節野菜のアヒージョ
- 材料(4人分)
- ゴーヤ1/2本 ミョウガ1パック スイートコーン1/2本 フルーツトマト1パック オクラ1パック シシトウ1/2パック 有頭海老4尾 帆立(大)4つ オリーブオイル300ml ニンニク4片 塩orハーブミックスソルト3つまみ
- 作り方
- ❶まずは具材の下処理から。野菜を水洗いし、ゴーヤとスイートコーンを輪切りにカット。ミョウガは縦半分に切り、シシトウは破裂を防ぐため爪楊枝などで穴を空ける。海老は殻を剥いて背わたを取り除く
- ❷鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて火にかける。オイルがぐつぐつしてきたら、ゴーヤ・スイートコーン・海老・帆立・シシトウ・ミョウガ・オクラ・フルーツトマトの火が通りにくい順で鍋に具材を加えていく
- ❸最後に塩orハーブミックスソルトを加えて、2〜3分煮込めば完成!
牛肉のステーキ
- 材料(4人分)
- ブロックの分厚い牛肉500g以上 油適量 塩コショウorハーブミックスソルト適量 マスタード適量
- 作り方
- ❶ブロック肉の全面に塩コショウorハーブミックスソルトをまぶし、しっかりと馴染ませる
- ❷油を染み込ませたキッチンペーパーなどで焼き網に油を塗る
- ❸炭火が強い網の中央部分にブロック肉を乗せ、肉の両面にしっかり焼き目をつけていく
- ❹こんがりと焼けたら火が弱い網の端に移動させ、じっくりと中まで火を通す
- ❺ブロック肉を食べやすい大きさにカット。焼きが足りない際は再び網に乗せて、お好みの焼き加減で召し上がれ
アヒージョの〆パスタ
- 作り方
- ❶鍋でたっぷりのお湯を沸かし、塩を入れてお吸い物よりやや薄い程度の塩分濃度に調整してパスタ麺を茹でる。茹で時間は袋の表示時間の1分前。
- ❷アヒージョの残ったオイルに、食べやすい大きさにカットした野菜や肉、ふりかけなどキャンプで余った食材を全部加えて火にかける
- ❸食材に火が通ったら、茹でたパスタ麺とパスタのゆで汁を少し入れて絡めたら出来あがり!
kataru kitchen 料理長 石井 孝一郎さん
18歳から料理一筋20年。通町の隠れ家的レストランにおいて、メニュー考案から調理まで一人でこなす。渾身の料理でゲストを魅了し続けている。大のキャンプ好きで、たくさんの経験と知識から様々なキャンプ道具を華麗に使いこなす姿はまさにキャンプの達人。
kataru kitchen
☎ 0942-65-6866
[所]久留米市通町111-27
[営]11:30〜15:00 18:00〜LAST
[休]日・月曜 [P] 有(3台)
1TAKIBI
Myテーブル焚き火のシーンで安全に使えるサイドテーブル。ステンレスの天板は熱に強く丈夫ゆえ、熱々のダッチオーブンも乗せられる。天板の両端はハンギングバーになっており、調理器具を吊るせるのも◎/14,800円
2ローチェア30
座面が低く腰を包み込むゆったりとした座り心地は、まさに“フィールドのソファ”。高い背もたれに安心して身体を預けられ、長らく座っていても疲れない。持ち運びや保管にも便利な収納袋付/16,000円
3HOME&CAMP
バーナーボトル内に五徳を格納できる、スタイリッシュな卓上ガスコンロ。屋内外の垣根を超えた抜群の使い心地で、キャンプはもちろんピクニックに花見、炬燵でお鍋を囲みたい時にも大活躍!/9,980円
4リトルランプ
ノクターンガス缶を使う小さなランプ。機能美が光る見た目と、テーブルの上を十分に照らせる実用的な光量が特徴だ。熱効率に優れていて、長時間利用できる/3,500円
5焚火台 L
(3〜4人用)今は直火禁止の所が多く、焚き火に必須のアイテム。タフなステンレス製かつ4本脚で重厚感と安定感があり、オプションのグリル台や網を乗せて炭火調理も楽しめる。持ち運びしやすい折り畳み式/15,600円
6TAKIBI
タープ オクタ難燃性のインナールーフを備えた焚き火対応のタープ。雨風をしのぎつつ、中心で焚き火を囲んでの食事や団欒の時間を過ごせる。有効面積が広く、焚火台を置いても動線がスムーズ/69,800円
※価格はすべて税抜
- スノーピーク奥日田
- ☎ 0973-53-2358 [所] 大分県日田市前津江町大野64-1(旧 椿ヶ鼻ハイランドパーク)
[営] 10:00~19:00※11〜3月は11:00~18:00 [休] 水曜※祝日は営業 [P] 有