MONTHLY FEATURES 今月の特集

喫茶メシに恋して

喫茶メシに恋して

なぜか、喫茶店で食べる料理はシンプルなのに美味しい。
淹れたての珈琲と一緒に頂くひと皿にはそのお店の物語や、マスターの工夫、気遣いが詰まっていて、常連も初めての人も魅了される、ノスタルジックな味。
その奥深き世界に、一歩足を踏み入れてみよう。


八女市

珈琲通亜米利加

遊び心とやさしさ溢れる料理に
お腹も心も満たされて

腹ペコな時に訪れたい八女の人気店

マスター特製の珈琲は絶品!

緑の屋根と生い茂る樹木が印象的な、喫茶店[亜米利加]。この地域の人には「美味しい店」として昔からよく知られた存在で、県道15号線を行き交うビジネスマンも立ち寄りやすく、広々とした駐車場もお昼や夕飯どきには埋まってしまう。
柔らかな陽が差し込む店内には、窓辺のテーブル席やカウンターのほか、団体客が座れる席も。カウンターにはサイフォンが並び、自家焙煎の珈琲豆の心地よい香りが漂う。開業前、マスターがアメリカで珈琲の焙煎を学んだことにちなみ、[亜米利加]という店名になったそうだ。敷地内には焙煎室があり、創業以来ずっとマスターが自ら生豆を焙煎する。長年培ってきた感覚だけが、珈琲の味の決め手。ココだけの珈琲を求めて、豆を買い求める人もひっきりなしに訪れる。
さらにもう1つの魅力が、ボリューム満点で多彩なフードメニュー。トーストやスパゲッティー、ピラフ、カレー、ドリアのほか、定食形式のランチメニューもあって、大人から子どもまでがワクワクしてしまうものばかり。どこか遊び心のある喫茶店らしい味わいを、ぜひ堪能してみて。

☎ 0943-24-0915 [所] 八女市龍ケ原266-1 [営] 10:00~22:30 [休] 無 [P] 有


六ツ門

珈琲の店ばんぢろ

大人たちが息抜きに訪れる
宿り木のような場所

路地に佇む隠れ家的喫茶店

ブレンドに生クリームをのせる常連も多数!

六ツ門町の細い路地に差し掛かったところにある、ノスタルジックな光る看板が[ばんぢろ]の目印。渋くて趣深い佇まいは、どこか大人を惹きつけるような落ち着いた雰囲気を放つ。
ルーツは福岡に珈琲を広めた伝説的喫茶店[ばんぢろ]にあって、暖簾分けして先代マスターが久留米で開業したのが60年前。その時代の常連客に連れられてきていた学生が23歳のときに弟子入りし、現在はマスターになってカウンターに立っている。
時代を経ても変わらぬココの美味しい珈琲を求めて、仕事の合間に、散歩の途中に、周辺を行き交う人たちが立ち寄る場所。いつもの珈琲の味に、ふう、と一息ついて、マスターと言葉を交わす。人と人との繋がりがココをつくり、またこれからも続いていく、そういう喫茶店だ。

☎ 0942-32-0756 [所] 久留米市六ツ門町22-34 [営] 10:00~18:00 [休] 水曜 [P] 近くに有料Pあり


善導寺

カフェテラスシャンドレ

訪れた人を優雅な気持ちにさせる
ご馳走メニューが多彩な名店

古き良き時代の面影を随所に残して

リキュールを加えた珈琲は体がポカポカに!
香り高く、心癒される優しい甘さカフェタイムにぜひ

多くの車が通る国道210号線沿い、[道の駅くるめ]そばにある喫茶店[シャンドレ]。まだ喫茶店の多くが街中にあった45年前、珍しい郊外型としてオープンした。まるで洋館といった優雅な雰囲気の扉を開け中に入ると、カウンターや客席は広く贅沢感たっぷり。駐車場も広く、ランチ時は多くの常連客で賑わうそうだ。
時代の変化に合わせて様々なメニューを増やしてきたため、パスタやサンドイッチのほか、ステーキやハンバーグなど種類が豊富。一方で、少量のリキュールを加えた大人向けアレンジ珈琲のバリエーションが多いのも特徴。昭和の頃に人気があって、今となっては珍しい珈琲の楽しみ方を、改めて体験してみてもいいかもしれない。マスターと思い出話に花を咲かせるのも、また一興だ。

☎ 0942-47-0984 [所] 久留米市善導寺町338-3 [営] 10:00~21:30(OS20:30)※ランチは12:00~14:00 [休] 月曜、第3月曜の翌日 [P] 有


六ツ門

しのはら珈琲店

時間がゆっくり流れる空間で
心満たされる喫茶メシを

珈琲とともにある思い思いのひととき

香りが良くまろやか!たっぷり飲めるのも◎

六ツ門橋の一角にある[しのはら珈琲店]には、朝からゆったりと穏やかな時間が流れる。新聞や本を片手に来店しモーニングや珈琲を味わう人、マスターとたわいのないおしゃべりを楽しむ人、仕事の打ち合わせついでに訪れる人。街中にある喫茶店なのに、まるで街の喧騒なんてどこ吹く風、といった雰囲気だ。 開業時から店に立つマスターと奥さん、娘さんがホールにいて、そこへ神戸で珈琲を学んできたというマスターの長男・裕典さんが加わったのは13年ほど前のこと。ちょうど久留米経済が低迷していた時期でもあり、少しでも一帯に活気が戻ってほしい、との思いもあったそうだ。それからは新メニューをいくつか加えるなど変化もしながら、親子二代で切り盛りしている。裕典さんが淹れる珈琲は柔らかくすっきりした美味しさで、サイフォンのまま客席に出されるからカップ2杯分飲めるのもいいところ。だからついつい時間を忘れて、長居してしまうのかもしれない。 ココにはサンドイッチやカレー、ピラフ、デミグラスハンバーグといったメニューがあり、ソースやルウは全て一から手作りしたオリジナルのもの。訪れた人が美味しい珈琲とともに、自分なりの有意義な時間を過ごす、ゆったりとした空間になっている。

☎ 0942-32-0932 [所] 久留米市六ツ門町6-1 [営] 9:00~23:00※モーニングは10:30迄、ランチは11:00~14:00 [休] 無 [P] 有