人生の先輩にお話を聞きに行きます! オトナ空間

最所産業 代表取締役社長 最所 美博 私は経営者。でも人生の経営者でもある。

私は経営者。でも人生の経営者でもある。

最所 美博 × 古田 紀久郎

石橋文化センターにて

最所産業 代表取締役社長
最所 美博 Yoshihiro Saisho
昭和32年久留米生まれ。40歳のとき、昭和27年に事業スタートした最所産業の二代目となる。カーライフサポート事業、ガリバー販売事業、温浴事業など6つの事業を展開しながら、地域活性化活動も行うなど勢力的に活躍中。
COCOMI 編集長
古田 紀久郎 Kikuo Furuta
昭和50年久留米生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi編集長。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。

最所産業 株式会社の展開と想い

創業当初よりめざましい発展を遂げてきた[最所産業]。昭和27年、合川町にオープンしたガソリンスタンドを皮切りに、自動車販売事業、車検・リペア事業など6つの事業を営む、いま注目の企業だ。「創業当初から今日まで変わらない信念は『人に喜んでいただくことが当社の存在理由である』ということ。どの事業もその想いで運営していますよ」と優しい笑顔で話す最所社長。そして「毎日でも気軽に立ち寄れる親しみやすい車のお医者さんのように、カーライフをしっかりサポートしたい」をコンセプトに持つのが、最所産業として産声を上げた「ガソリンスタンド事業部」だ。当時、市内には自動車がわずか3台しか走っていなかったという。これからは車の時代が来ると信じた父親の企てをより伸ばしたいと、最所社長は着実に功績を残してきた。これに欠かせなかったのは、やはりお客様に対する想い。市内にある5つのサテライト店舗からそれをきっと感じられるので、ぜひ利用してみて。 老若男女問わず幅広い層に親しまれている、市内上津町の[游心の湯]もその一つで、湯布院や黒川のようなお風呂が街なかにあったらいいなと立ち上がったそうだ。温浴事業はこれから更に拡大していくという。『お客さまの「ありがとう」のために』を経営理念とする最所産業に、今後も期待したい。

個性的な趣味を持つ理由

苔の話
頑張って生きている苔の話は、聞き手も夢中に

古田僕はサーフィンやバイクが好きなんですけど、もっと日常的に楽しめる趣味がないかなと思ってるんです。最所社長の趣味は何ですか?

最所50歳前後まではスキーやマラソンといった体を動かすことが好きだったんですが、最近は”苔“。苔にハマっています(笑)

古田苔って、土とか石とかに付いているアレですか!?

最所そう。苔寺に行って苔をもらってきて、庭に移植したこともあります。

古田へー! 苔って移植できるんですね!? 苔にハマる人って初めてお会いしたのでその魅力が聞きたいです。

最所移植できますよ。根付きだしたら、スピードは遅いんですが少しずつ広がっていって。苔にも色んな種類があるんですよ。例えば地面に生えている苔はそれなりに頑張ってるんだけど、斜めになった石に生えている苔は雨も流れていって水も土もない。なのに、よくこんな所で生きてるなって。身の回りでいうなら一番頑張ってるんじゃないかなーって思いますよ(笑)。

古田苔をそんな風に見て思ったことはないです(笑)。それって栽培ですよね。

最所夏の昼間水やりをすると水が高温になって苔が可哀想。人間も熱すぎるお風呂には入らないでしょ。だから陽が影ってきて地面が冷たくなってきてから水をやるんです。

古田苔が好きな理由は、頑張ってる姿とか強く生きてる姿とかですか。

最所そう。苔だけでなく、人でも頑張ってるっていうことが好きなんですよ。それから人って、土を触っていると心が整うというか、迷っていることの答えが出てくるというか。不思議と朝草取りをしていると、ふーっといいことが浮かぶこともあるんです。そういう面からも苔は好きですね。

これからの目標

偉くなろうと、童心を持ち続ける
偉くなろうと、童心を持ち続けるのも魅力

古田これまで色んな目標を達成してこられたこと、ほんとに尊敬しているし圧倒させられてます。最所社長のこれからの目標は何ですか?

最所とにかくずっと仕事をしていきたい。仕事を取られたら何もないですから。楽しくて仕方がないですよ。もともとじっとしておくのが苦手だし。

古田70歳以降はどんな暮らしをしていきたいですか?

最所もっと旅行には行きたいですね。仕事では行ってますけどプライベートではなかなか行くことがなかったから。旅行は知らない人と出会って繋がっていくのがいいですね。でも、そうは言ってもまぁ死ぬまで仕事してるだろうな。苔を作りながらね(笑)。

古田今も勢力的に地域づくりをされて、人と人を繋いでいく活動をされていますよね。

最所そうですね。やっぱり久留米が良くなっていかないといけない。これからも私にできることはやっていきたいです。

古田久留米は僕たちが住んだり働いたりしている所ですしね。

最所せっかくある六角堂やシティプラザなんかを利用してもっとイベントをするなど、街を活性化していかないと。私たちみたいなおっちゃんが主体となるイベントよりも、若い人たちが作るイベントがいいよね。

読者へのメッセージ

古田ココミ読者のターゲットは35〜50歳の男女なんですが、その読者へ向けてぜひメッセージが欲しいんですけど。

最所私も頑張るからみんなも頑張ろうよ(笑)。うちの会社でよく話すのは、「私は会社を経営している。けれどもう一つ経営していることがあるよ。それは人生」って。これはみんなそうじゃん? どう生きたいかとか、将来どんな風になりたいかとか、みんなそれぞれ自分で考えて歩んでいかないといけない。そうすると色んな思考が生まれて人生を楽しめますよ。誰かの人生じゃなく、自分の人生だからね。

オトナのおすすめスポット

石橋文化センター
オトナのおすすめスポット

石橋文化センター

電話番号 0942-33-2271
住所 福岡県久留米市野中町1015
営業時間 9:00~17:00※5/1-9/30は19:00まで
定休日 月曜日(ただし祝日・振替休日の場合は開館)年末年始(12/28-1/3)

会社情報

游心の湯
久留米市游心の湯

最所産業 株式会社

電話番号 0942-43-3754
住所 福岡県久留米市合川町90番地
昭和27年 ガソリンスタンド事業 開始
昭和48年 石油+LPガス、住宅リフォーム事業 開始
昭和57年 車検、リペア事業 開始
平成10年 温浴事業 開始
平成11年 自動車販売事業 開始
平成21年 レンタカー、カーリース事業 開始