人生の10年計画で毎日がジューシー。
内堀 富美 × 古田 紀久郎
玄米工房sweetsある にて
- HAMBURGER MALIBUオーナー
内堀 富美 Fumi Uchibori - 昭和41年福岡生まれ。TNCの「ももち浜ストア」で28年間、レポーターを務める。その他、ラジオやCMでも活躍。現在は長年の夢だったハンバーガーショップを久留米市内に構え、カウンターで客の胸の内を受け止める日々。
- cocomi 編集長
古田 紀久郎 Kikuo Furuta - 昭和50年久留米生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi編集長。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。最近3kgの減量に成功したが、周囲には誤差の内だと言われている。
ハンバーガーショップを夢見たあの日
2017年4月、熟成牛肉の焼ける香ばしい匂いが漂う小さなハンバーガーショップ[マリブ]をオープンした内堀 富美さん。だが、それを夢見たのはなんと10代の頃だった。
「カリフォルニアに留学していたとき、ファストフードじゃないハンバーガーを初めて食べたんですけど、まぁ美味しくて。『えっ、こんな肉が入ってるの!?』って衝撃を受けたんです」
日本に帰ってくると、その頃両親が住んでいた久留米へ。実家の店を手伝いながら、自分もハンバーガーショップをと悶々とする日々。そんな中、当時「水の祭典」の目玉になっていた「さわやか小町コンテスト」に参加。見事3人の”さわやかさん“の内の1人に選出される。これをきっかけにTNCのスタッフにスカウトされレポーターに。それから、レギュラーを3本抱えるなど、テレビの仕事はまさにとんとん拍子。一方で、店を開く夢は遠のいていった。
しかし、想いを捨てることはなかった。50歳で、長年務めたレポーターを辞め、ついにハンバーガーショップの経営に乗り出した。そして今、充実した日々を過ごしているという。
「味にこだわって、お客さんと会話して。毎日がジューシー(笑)」
弾けるような笑顔で話す内堀さん。どうすればそんな”ジューシーな毎日“が過ごせるのか。彼女には独自の人生設計方法があった――。
ブレない生き方
古田店名の[マリブ]ってきっかけになった留学先の地名だったんですね。お店をやりたくて、レポーターをお辞めになった?
内堀いや、ちょっと違うかも。なんとなく自分の中にあったんです、人生の設計図が。
古田設計図?
内堀そう。私は24歳で結婚したんですけど、30代になったとき、子育てを頑張るって決めて。20代でいろんなことに挑戦してるうちに、体を壊したり、子育てがうまくいかなかったり。これはいけないなって。
古田なるほど。それで仕事をセーブするようになった?
内堀そう。で、40代になったとき、これは50代になったら、この仕事辞めなきゃって思ったんですよ。いつまでも続けるもんじゃないなって。
古田なんでですか?
内堀それはなんだろう…。う~ん…なんか自分を見失いそうで。
古田レポーターは自分の仕事という感じではなかった?
内堀そうですね。私は子育てが一番目、レポーターは二番目ってずっと考えてたから。で、40代では、50代になるための40代ってことで、自分のための勉強をと。
古田へ~! どんな勉強を?
内堀レポーターをしながら、取材先のお店にずっと聞き回ってました。お肉の一番いいルートとか、接客の仕方とか。実は自分の取材を(笑)。
古田え、それ、出しちゃっていいんですか?
内堀いいですよ、全然!(笑)
古田なるほど、内堀さんご自身のためのレポートだった(笑)。
内堀テレビに出ない情報も、自分の心にしっかりメモってました(笑)。
古田で、50歳になって辞めたんですね。人生の設計図通りに。
内堀そうですね、それに向かってがむしゃらでもなく、自然体で。うまくいかないときもあるから。1年の計画ってなんかイライラしそうだけど、ざっくり10年ってめちゃめちゃ心地いいですよ。自分がブレない。
古田ブレないっていいですね~。
次の目標のために稼ぐ
古田でも、何も知らなかった私たちからすると、転身の具合がすごい。
内堀私の周りの人はみんな私の計画を知ってたから、「とうとう来たね、50歳」って(笑)。
古田いいなぁ。どうですか、今度60代になったら?
内堀キャンピングカーを買って、主人と日本一周します。
古田うわ~楽しそう!
内堀そのために働く。だから、10年計画はほんとお勧めです。古田さんは50歳の自分を想像してます?
古田僕は太ってるんですけど、サーフィンをするんで、サンディエゴ辺りで暮らしたいなと。
内堀ふえ~っ! いいじゃないですか! お金があるアメリカは楽しいですよ。うん、お金は大事。生きるために、次の目標のために。
古田そうですね。義理とか筋とかはしっかり守りながら、次の楽しみを考えて稼いでいかないと。ああ、キャンピングカーはいいですね~。
久留米のゴッドマザーに
古田最後に、久留米と[マリブ]との関わり方を聞きたいです。
内堀やっぱり、豚骨とか焼きとりとか、久留米のテイストを入れたハンバーガー作りがしたいですね。
古田なるほど、ぜひコラボしてほしいです! お店の雰囲気は?
内堀若い子たちの話を聞いてあげたい。よくうちに来て、カウンターで泣いてます。もう、ウワ~!って。
古田それで、話を聞いてアドバイスをしてあげるんですね。
内堀久留米は地方だけど、今の時代情報がいっぱいあるし、何か思い詰めてるんでしょうね。置いてかれてる気持ちになるんじゃないかな。
古田ゴッドマザー感(笑)。培われてきた話術もあると思うんですけど、周囲の人に対する想いもすごい。
内堀一人ゆっくり来てもらって、本でも読んで、「あれ、今日雰囲気違うね」「そうなんです」っていう会話が生まれるのが、私の一番の理想。
古田僕もハンバーガー食べながら、カウンターで泣いていいですか?(笑)
内堀ガンガン泣いてください。タオルを用意しておきます(笑)。
オトナのおすすめスポット
玄米工房sweetsある
電話番号 | 0942-30-3187 |
---|---|
住所 | 久留米市日吉町71-4 |
営業時間 | 11:00〜18:00※ランチは11:30〜14:30(OS) |
定休日 | 火曜 |
駐車場 | 有(3台) |
HP | sweets-aru.ocnk.net/ |
HAMBURGER MALIBU
電話番号 | 0942-65-3894 |
---|---|
住所 | 久留米市通町102-11 山崎ビル1F |
営業時間 | 11:30〜14:30 17:30〜20:30 土日祝日11:30〜20:30 |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | 有 |