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司法書士法人 州都綜合法務事務所  代表 原 弘安 命をかけて人の役に立つ。

命をかけて人の役に立つ。

原 弘安 × 古田 紀久郎

ブリヂストンカンツリー倶楽部 にて

司法書士法人 州都綜合法務事務所 代表
原 弘安 Hiroyasu Hara
1971年鳥栖市生まれ。九州大学法学部卒業。司法書士。2009年、鳥栖と久留米にオフィスを持つ[司法書士法人 州都綜合法務事務所]を設立する。地元の人々の様々な相談にのりつつ、講演活動等にも力を入れる。
cocomi 発行人
古田 紀久郎 Kikuo Furuta
1975年久留米市生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi発行人。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。働く母に代わって食堂を営む祖父母に育てられたため、ばあちゃん子である。

「儲からなくてもいい」気軽に相談できる場を

「弟が交通事故にあったとか、娘が離婚するかもしれないとか、問題が起きたら弁護士さんを思い浮かべるかもしれませんが、風邪を引いたからって、いきなり久留米医大には行きませんよね。まず近くの病院に駆け込むはず。それが司法書士です」
明るく朗らかな口調に初対面でも親しみを感じてしまう原 弘安氏。争いごとは好まないからと弁護士ではなく、司法書士を志望した彼は、生活全般において相談にのることを旨とする恩師の下で徹底的に指導を受け、事務所の売り上げを3倍に伸ばしたという。その後自ら立ち上げた個人事務所を経て、彼が生まれ育った鳥栖に普段着のまま気軽に相談できる法律事務所をと新たに設立したのが、[司法書士法人 州都綜合法務事務所]である。
「相談者の方ご本人がよければ、うちは儲からなくてもいい。そういう選択肢を選ぶようにスタッフにはいつも話しています。要は感謝されるかどうかなので」
まずは問題が起こった経緯から当事者たちの環境まで相談者の話を聞いた上で、考えうるすべての選択肢を提示する。本人には些細と思われるようなことも話を聞くという彼の携帯電話は取材中も鳴り止まない。そんな顧客ファーストの考え方は、共働きの両親に代わって育ててくれた祖母の教えにあった――。

大病を乗り越えて

従業員にとっても様々な人生に触れる事務所が学びの場に

古田お話を聞いたら、司法書士さんのイメージがガラッと変わりましたね。会社の不動産登記とか、遺言書を作ってもらうとか、一般の人だと身内が亡くなった時に行く所かと思ってました。〝暮らしの困った〟の窓口になってるんですね。

「とりあえず行かんと」と思ってもらえるといいですね。僕はですね、ばあちゃんに「あなたは人の役に立つような人間になりなさい」って言われて育ったんです。

古田へ~!

「命をかけてでも人の役に立ちなさい」って。3歳ぐらいの時から言われてるから、僕の中ではこれしかないんです。あと、18歳の時に大病したことも大きかったですね。

古田原さんが病気を?

そうです。僕はものすごく生意気だったんで、天罰というか(笑)。ある特定疾患にかかって「病院から生涯出られません」と宣告を受けて。人生終わったと思いました。世の中が曲がって見える。光が差していても、差してないように見えるんです。

古田ああ、それは大変な想いを…。

あの時、自分にストレスをすごくかけてたわけですが、人の役に立つために、ストレスを逃がす方法を与えられたらと思ったきっかけでもあったんです。人様をゼロの状態に戻すというか、当たり前に生活ができるお手伝いをと。それが今の僕たちの考え方に繋がってるんですよ。

古田すごいな、そういう想いを事業として形にできてるというのが素晴らしいと思いますね。悩みが解決せずに普段通りの生活が送れないって、ほんとに辛いじゃないですか。

だから、なんならうちの事務所じゃなくてもいいと思うんですよ。地元でこの人なら相談できるという場所を見つけてもらえれば、きっといいんだろうなって思ってます。

人間性を整える

小さい頃からの祖母の教えが今の仕事に生きている

実は今朝、この近くにある女性刑務所に行ってました。そこで受刑者教育をしてるんですよ、もう10年くらいやってるんですけど。

古田へ~! どんなことをされてるんですか?

例えば、金銭教育って受けないじゃないですか。お金の話って何か悪い話に感じてしまうんですよね。でも、知らないがためにだまされて、借金をする。そして強盗をする、人をだます。そんな選択肢を選ばないように、あとお金の計算をちゃんとできるように教育が必要なわけです。

古田ああ、そうですよねぇ。

働いたらお金が振り込まれて、引き落として、足りなくなったら借りる。何の問題もなくやってるつもりが計算できなくなって、いつの間にか法に触れることをしてしまう。

古田誤ったところをもう一度根本から教育すれば、二度と同じことを繰り返さないですもんね。

そうそう。この仕事をしてると、人生について学ばされることがほんとに多いです。いろんな人の人生に立ち会うことになるんで。年上の人が多いんですけど、こんな若造の話を皆さん聞きに来るわけですから、きちんとした判断ができるように僕たちも人間性を整えていかないと。それが司法書士としてのあり方なんじゃないかなと思ってます。

古田それが人に喜ばれる仕事にまた繋がっていくということですね。

想いを伝えていくこと

最近、ビデオレター遺言書というものを作ったんですよ。

古田ビデオレターですか?

そうです。紙にARが埋め込まれていて、それをスマホで読み込むとビデオレターが出てくるというものです。どうしてこれを思いついたのかと言うと、僕自身がばあちゃんの声を思い出せないんですよ。

古田僕もばあちゃん子だったんですけど、確かに思い出せないですね。

そうでしょ。遺言書ってお金持ちが作ると思われがちですが、あれってないところほど揉めるんですよ。

古田そうですね、わかります。ほんとに亡くなった方にとっては、何のために残すのかわからんですよね。

基本的に親は子が大事。その想いを伝えていくことが大事だなぁと。

古田じゃあ、そのARをお墓とか納骨堂に埋めましょうよ。

いいですね~! それはいい!

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