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イベンター 竹下 鑑夫 今できることを考える。

今できることを考える。

竹下 鑑夫 × 古田 紀久郎

高田花火工業 にて

イベンター
竹下 鑑夫 Akio Takeshita
1975年大牟田市生まれ。[株式会社Ztap]代表。イベントの企画・制作・運営を行う。新型コロナで不自由な生活が続く中、サプライズによる打ち上げ花火プロジェクト“Bright Future Fire Carnival”を自費にて展開。
cocomi 発行人
古田 紀久郎 Kikuo Furuta
1975年久留米市生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi発行人。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。お祭り男のため、この夏はあらゆる行事が中止・延期されたことに寂しさを感じている。

コロナに負けたくない!夜空に輝く未来を

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が福岡県を含む39県で解除されてから5日後の5月19日、大刀洗町の夜空に色とりどりの大輪の花が咲いた。それは時間も場所も詳しくは知らされないままに開かれた小さな花火大会。たった2分の短い間ながら、これまでに経験のない不自由な生活を強いられ、鬱屈とした日々を過ごしていた地元の人々の心をパッと明るく照らした。
企画したのは竹下 鑑夫氏。イベント業に従事すること丸25年のベテランのイベンターだ。これまで地域で開かれる祭りやスポーツ大会、自治体・企業の式典など、さまざまなイベントの立案から実施まで一手に引き受けてきた。この仕事を始めたのはたまたまだったというが…。
「イベントに来てくれるお客さんのことを考えて3ヶ月半から半年、時には一年かけて準備して、初めてその成果の出る日はたった一日だけなんですけど、『楽しかったね』『また来たいね』と評価してもらえることに達成感がありますね」
今年3月にはイベントの企画・制作を担う[株式会社Ztap]を立ち上げ、仕事は十二分に充実していた。新型コロナ感染拡大防止のため、イベントの自粛が要請されるまでは。県内各地で希望の花火を打ち上げる〝Bright Future Fire Carnival〟にかける竹下氏の想いに迫った。

イベントの力

電気導火線を繋いで竹下氏が自ら打ち上げる

古田コロナでイベントは大打撃を受けてますが、実際どうですか?

竹下どのイベントも中止になってしまって、基本的にはほぼキャンセル。いまだに仕事はゼロです。

古田見通しも立たない?

竹下立ちません。でも、最後に決行した「Warm Blue Kurume」で岩田屋のライトアップだけやったんですけど、それを見た人に「ホッとした」と言われて。やっぱりイベントって望まれてるんだって。

古田何かしらイベンターとしてみんなを元気付けんといかんと。

竹下あともう一つ理由があって。子どもがいるんですけど、外出自粛になってから家の中に殺伐とした空気が流れてて。もしかしたら、これがDVとか虐待とかに繋がるんじゃないかなって思ったから。ぎくしゃくした中でちょっと笑える時間があったら、少し空気が和むんじゃないかなっていうのはありました。

古田それで思いついたのが花火。どうして花火だったんですか?

竹下うーん…きっかけはホリエモンのロケットの打ち上げがコロナ禍で中止になったっていうので。「空を見上げられる唯一の機会だったのに」というコメントを見て、花火だって上を向いてもらえるよねって思いました。例年20ヶ所くらいの花火大会で仕事をしてきたんで、花火屋さんとのお付き合いもあるし。

古田こちらの[高田花火工業]さんもその一つなんですか?

竹下もう20数年お付き合いをさせてもらってます。明治初期の創立で今の社長さんは6代目。歴史のある花火屋さんです。

古田花火会社もこの状況で困ってあるやろうし、協力をお願いしたんですね。でもやっぱり花火を打ち上げること自体、大変だったのでは?

竹下まず久留米市からスタートして、窓口に行って場所を貸してくださいって交渉を始めたんですけど、やっぱりどこも今の時期に何言ってるんだというふうに言われて。当たり前ですよね。緊急事態宣言が出てた中での話なんで。それで初めて許諾をもらえたのが大刀洗町。町長さんが面白がってくださったみたいで。

古田それで想いが叶って、5月19日に一発目の花火を上げたんですね。

竹下工場仕込みって言って花火屋さんで事前に準備してもらったものを一人で打ち上げました。もちろん、花火屋さんに資格をおろしてもらって、地権者さんに許可を得て、消防に申請して、安全確認できた場所で。

古田手続きもいろいろ必要なんですねぇ。反響はどうでした?

竹下それが結構すごくて、これだけ感動して頂けるんだなって花火の力にびっくりしました。たった25発しか上げてないっていうのに。

古田僕も撮影で協力したんですけど、「元気が出ました」「勇気づけられました」ってSNSのコメントがすごかったですからねぇ。

少しずつ修正しながら

「心のケアに繋がる花火はコロナ対策のひとつ」と竹下氏

竹下大刀洗町の後にはみやま市、筑前町、それから鳥栖、久留米でも上げました。とりあえず7月まで3ヶ月間は打ち上げると決めてます。

古田今では協力者も増えてきてるようで。でも、自費ですよね?

竹下はい。でもこの活動で繋がった人とまた10年20年お付き合いができると考えると、とても嬉しいことかなぁと。それに今回知り合った各自治体さん、団体さんが場所を増やしてまた花火を上げる計画を立てていて、広げて頂いてるようです。

古田ああ、いいですねぇ。

竹下実は「Warm Blue Kurume」の時、多少クレームもあったんです。そういう意見も受け止めた上でやることが大切かなと。こういう状況は初めてだからわからないことだらけなんですけど、少しずつ修正してやっていくってことですね。

古田こんなになるとは思わんかったですしねぇ。行政は最初からNOとか言わずに、なんでも探っていくべきですよね。楽しみをすべて奪うんじゃなくて、みんなのために、自分のためにも何ができるだろうかって模索していかんと、竹下さんが言ったようにDVとか児童虐待とか、ほんと増えると思いますよ。

竹下自粛ありきじゃなくて、どうしたらやれるのかって考えてほしい。それでみんなに上を向いてもらいたい。前向きに活動してほしいですね。

今回のロケ地

brilliant green
高田花火工業

高田花火工業

電話 0944-67-2934
住所 みやま市高田町舞鶴714

株式会社Ztap

株式会社Ztap
株式会社Ztap
電話 090-2515-5351
住所 久留米市山川町3113-6
駐車場