人生の先輩にお話を聞きに行きます! オトナ空間

株式会社 西日本旅行 代表取締役社長 橋本 巌 笑顔と平常心を保つ。

笑顔と平常心を保つ。

橋本 巌 × 古田 紀久郎

陸上自衛隊 久留米駐屯地 広報資料館 にて

株式会社 西日本旅行 代表取締役社長
橋本 巌 Iwao Hashimoto
1964年小城市生まれ。陸上自衛隊に籍を置いた後、添乗員に転身。2004年に[株式会社 西日本旅行]を開業した。現在、福岡・佐賀で4店舗を展開する。仕事柄カラオケが得意。ダンスも交えたものまねに定評あり。
cocomi 発行人
古田 紀久郎 Kikuo Furuta
1975年久留米市生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi発行人。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。今回訪れた[陸上自衛隊 久留米駐屯地 広報資料館]の展示物に心打たれ、写真を撮りまくる。

陸上自衛隊で一生の仕事に出会う

「この久留米駐屯地が僕の原点。2年間と決めて入隊したんですけれど、身体も精神も鍛えられました」
若々しく屈託のない笑顔に可愛いささえ感じてしまう橋本 巌氏。高校卒業後、陸上自衛隊に入隊した彼は、久留米駐屯地の新隊員80名の中で1、2を争うほどの体力の持ち主だったという。厳しい訓練に明け暮れる日々の中で、ひょんなことから出会ったのが添乗員の仕事だ。それは沖縄への中隊旅行のとき。案内してくれた添乗員の仕事ぶりに興味を惹かれ、帰りの飛行機の中でその隣に座り、1時間半に渡って質問攻めにしたのだった。家庭の事情で地元に残らざるを得なかった橋本氏は、自身の居場所を起点に全国どころか世界中どこへでも行けることにたまらなく魅力を感じたという。
その後アルバイトとして添乗員を経験すると、大手旅行会社の代理店に入社する幸運に恵まれた。さらに別会社に勤務してノウハウを学び、実績を重ねて、ついに40歳のとき独立。[株式会社 西日本旅行]は順調に売り上げを伸ばし、今や西日本最大級の旅行商品取扱店に成長した。
「まさか自衛隊で一生の仕事に出会えるとはね。入隊していなかったら、別の仕事をしてると思うんです」
出会いを大切に自身の想いを貫き大きく花開いた橋本氏に人生を豊かに営むための秘訣を語ってもらった。

出会う人みんなが先生

社員も経営者の先生。社員の目線で考えることが大切

古田40歳で独立して、16年間で大きな会社に成長されて。これまでのお話を聞くと、橋本さんは人生を丁寧に積み重ねてきた印象です。

橋本若いとき、2択を迫られたときはきつい道、苦しい道を選択しました。やっぱり10代で何をすべきか、20代で何をすべきか、30代、40代、50代と常に考えておくことが非常に大事ですよね。夢は諦めたとき終わってしまうわけだから、どうしたらできるかって考えないと。

古田今では4つの店舗を展開されて、順風満帆ですよね。

橋本そのつもりだったけどね、今回のコロナでねぇ。

古田そうですよね、大きな打撃を受けている業界の一つじゃないかなと。どのくらい落ち込みましたか?

橋本95%くらい。毎月1億円くらい売り上げがなくなっていったからね。7月までそんな感じでした。

古田僕、その間に橋本さんと何度かお会いしたけど、いつもと変わらない笑顔で接してくれますよね。「何かあったら言ってくださいよ」って言うと、「ああ、大丈夫よー」って。

橋本ははははは(笑)。

古田すごいなぁって感動したんです。すごく大変なはずなのに。

橋本もちろん、どうなるんやろうかって気分も落ち込むけども。そうですね、やっぱり人に夢を与える仕事でもあるから。暗い人から商品を買いたくないでしょ。元気よく、感じよく、親切に。さらに笑顔と謙虚であることですね。この5つを総称したら、〝情熱〟って言うんですよ。

古田なるほど、情熱ですか!

橋本僕の解釈だけどね(笑)。

古田確かに橋本さんからはいつも情熱がすごく伝わってきます。仕事のときも、PTAのときも、いかなるときも。僕の方がだいぶ後輩だけど、いつも謙虚でいらっしゃるし。

橋本やっぱりそこはね、いろんな人との出会いがあって、こういう接し方はダメなんだなとか、こういう言葉遣いをしなきゃいかんとか、人を見て勉強しましたよね。ほんとに周りの人が先生。厳しく言ってくれる人も、優しくしてくれる人も先生よね。だから、どんな状況でも平常心を保てるというのは、出会いの中でたくさん揉まれてきたからかなぁ。

人は考え方が違うもの

人をバカにしたらいけないけど、自分がバカになるのはいい

橋本これまで旅行業を営む企業としてうまくいかなかったということはそんなにないんですよ。やっぱり社員の育成に苦労しましたよね。社員の責任は自分の責任と思ってるんですよ。自分の教え方が悪いとか、行動が悪いとかね。そう思ったら、社員に対して自分の目線というか、自分の位置を下げるんです。なんて言うかな、何回言ったらわかるんだろうってことあるじゃないですか。

古田ありますよね。

橋本自分とは違うんだと理解できるようになったとき、かみ砕いて具体的に話をしてあげることができるようになりました。考え方が違うのが人間なんで。そういうふうなことが50代に入ったくらいからやっとわかってきましたよね。

古田橋本さんが第一線で活躍されているからこそじゃないですか。今のようなお立場になられても、吸収する心を忘れないというか。

橋本僕意外とね、素直なんですよ。頑固そうな感じに見える人もいるみたいだけど、人の意見を結構聞くんです。これいいなと思ったらまず取り入れます。謙虚じゃないと、やっぱりチャンスも取り逃がすと思うし、よい情報が入ってきませんよね。

古田こんなに大変なコロナ禍の中でもですね。

橋本そうね、まあ元気はあったらいいよね。笑顔で、いつもニコニコしているとか。古田さんみたいに(笑)。

古田僕は見かけが怖いってよく言われるんですよ(笑)。

橋本僕はね、実はどちらかと言うと笑顔が苦手なんですよ。でも、そういうふうに訓練してるから。話しながらちゃんと笑顔になってるかなって意識するんですよ。それで、また会いたいって思われる人間になることがやっぱり大事ですね。

古田橋本さんはみんなに愛されてますから。歌はものすごくお上手だし、郷ひろみは下手なものまね芸人よりうまいし(笑)。

橋本もう昔みたいにいかないですけどね(笑)。

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陸上自衛隊 久留米駐屯地 広報資料館
陸上自衛隊 久留米駐屯地 広報資料館

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電話 0942-43-5391(完全予約制)
住所 久留米市国分町100
営業時間 9:00~12:00 13:00~17:00
定休日 土・日曜、祝日
駐車場

株式会社 西日本旅行

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電話 0942-32-8383
住所 久留米市西町864-2
営業時間 10:00~19:00
※12:00~14:00の内1時間昼休み、土曜は18:00迄
定休日 日曜、祝日
駐車場