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gocochi-Next 代表 松尾 博子 差別のない地域社会に。

差別のない地域社会に。

松尾 博子 × 古田 紀久郎

kataru kitchen にて

gocochi-Next 代表
松尾 博子 Hiroko Matsuo
1970年柳川市生まれ。「一般社団法人 アカルカ福祉協会」理事。ダウン症と自閉スペクトラム症の息子を持ち、2012年に障害のある子を持つ親の会「gocochi」を結成。誰もが楽しく暮らせる地域社会を目指して活動する。
cocomi 発行人
古田 紀久郎 Kikuo Furuta
1975年久留米市生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi発行人。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。この春、ツーリングに出掛けたとき、柳川でチンドン屋の素敵な女性に恋をした。

息子の自閉症が発覚 幸せな親子を増やすために

息子がダウン症だとわかったのは生まれてすぐだった。筋力が弱いために泣くことができないのだ。
「まさかうちに障害のある子が生まれてくるなんて。気持ちが落ちこんで、もう毎日涙涙でしたよ」
松尾 博子氏は当時のことを笑顔であっけらかんと話す。子育てがしやすいという久留米に移り住んだが、年長クラスのとき、自閉スペクトラム症を併発していることが発覚。他のダウン症の子どもたちと比べて多動で手を焼いたことから納得したものの、成長するにつれて言うことを聞いてくれるようになるものと思っていた。だが、そうはならなかった。
小学4年生のとき、歩いて15分の小学校まで2時間40分もかかってしまう。途中で座り込んで動かないのだ。何度言っても聞かない息子に頭を抱え、専門家に相談。そこで、口頭ではなく視覚でわかるようにすると伝わることを初めて知った。
「すごい衝撃だったんです。結局こっちの教え方が悪かっただけ。本人はわかろうとしていたのに」
松尾氏は自閉症の子どもたちの親が集まるサロン「gocochi」を結成。交流会を行うとともに、コミュニケーションのとり方を知ってほしいと学習会を開催するように。2019年には保護者と支援者のグループ「gocochi-Next」に生まれ変わり、その活動の場を広げている。

脳の仕組みが違うだけ

毎年、各分野から講師を迎えて学習会を開催

古田目で見てわかるように伝えることを知ったら、変わりましたか?

松尾変わりました! 少しずつですけど、わかるようになってきて。私たちって何時にこれをするために、あれしてこれしてって頭の中でイメージするじゃないですか。それが苦手みたいなんですよね。だから、見てわかるようにすると、見通しを持つことができて安心するみたいです。

古田教え方一つなんですね。

松尾ほんと、早く知っておけばよかったなって思いました。

古田どんな方法があるんですか?

松尾そうですね、写真がいい子もいれば、絵がいい子もいたり、あと文字が読める子は文字でいいんですよね。今から学校へ行くとか、1時間目は何があるっていうのを文字で見せるんです。けど、問題はですね、社会はそうではないんです。

古田と言いますと?

松尾学校ではそうしてくれても、その他の場所ではしてくれない。社会に出たときも周りがやってくれるわけじゃないから、結局、口頭で動けるようにしないといけないという考え方もあって。それで子どもが混乱しているという状況があるんです。

古田なるほど。僕もイベントに携わる中で自閉症の勉強をしたんですけど、一般の方は自閉症について間違った解釈をしている人が多いなと勝手に思っていて。実際、自閉症ってどういうものなんですか?

松尾うーん、ひと言で言うのは難しいんですけど、脳の仕組みが違うだけで、別に一般の人より劣っているわけではないんですよね。確かに空気が読めなかったり、ついいろいろ言ってしまうとか、こだわりが強いとかありますけど、それは少なからず私たちにもあるわけで。

古田僕とかそれしかないけん、個性です(笑)。

松尾そうそうそう、それを個性と捉えるのか、自分たちと違う人と捉えるのか、その違いだと思います。

古田そうなんですね。危険なことをすると思ってる人もいるじゃないですか。一部のマスコミが騒いだりすることで。自閉症の人は怒るといきなりナイフで刺すやろうとか…。

松尾ニュースで事件のことを流すとき、精神科の通院歴があったことだけが強調されて報道されてしまうことが多いからですね。風邪を引いていたとか、眼科に通っていたとか、そういうことも一緒に言えばいいのにって言ってた人もいましたよ。

古田ほんとそうですよねぇ(笑)。

自閉症協力店を増やしたい

「自閉症の人なりの世界観があるだけ、怖がらなくていい」と松尾氏

古田理解を深めていく活動をこれからどう進めていきたいですか?

松尾あのですね、視覚支援を広げていく活動をやりたいねって話しています。自閉症の子って美容室とか歯医者に行きたいけど、なかなか行けなかったりするんですよね。

古田それはどうしてですか?

松尾見通しが持てないんですよ。行ったことのない場所だと、これがあって、何があってというスケジュールがわからない。だから不安なんですよね。結局嫌な思いをして帰ってくることが多くて。だから、親が事前にそこに行って、座るイスとか器具の写真を撮ってくるとか、イラストを準備するとかするんです。

古田それをお店側にやってもらうということですか?

松尾そうですね、その準備を私たちがして、一般の美容室とか歯医者でそのツールが使えるようにする活動をやりたいなと思ってるんです。

古田いいですねぇ。それで協力店のステッカーとかを貼れば…。

松尾そうそう! それを目指したいんです。

古田自閉症の人が安心して入ることができるお店とわかるようにですね。いいですね~! ほら、理解はしてるかもしれんけど、どう接したらいいかわからないって人も多いやろうけん。ツールとかがちょっとあってレクチャーしてもらうだけで、僕も接しやすくなると思います。

松尾自閉症は支援の仕方がその人によってバラバラだからハードルは高いんですけど。でも、自閉症の人がいたら、ちょっと書いてみようとかですね、そういうふうになったらいいなと思います。

古田理解が広がればもっとお互い暮らしやすくなりますよね。そんな町になるといいですよねぇ。

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電話 0942-65-6866
住所 久留米市通町111-27
営業時間 11:30~15:00 18:00~LAST 
定休日 日・月曜
駐車場 有(3台)

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電話 090-4997-8111(松尾)
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