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とみおかレディースクリニック 冨岡 寛子 夫婦仲のカギは産後にあり。

夫婦仲のカギは産後にあり。

冨岡 寛子 × 古田 紀久郎

ナッツココ にて

とみおかレディースクリニック
冨岡 寛子 Hiroko Tomioka
1975年田主丸町生まれ。夫が院長を務める[とみおかレディースクリニック]で経営に携わりながら、パパママをフォローする活動に励む。みやき町で家族サポート事業を行う[NPO法人 きゃんどるハート]副理事。
cocomi 発行人
古田 紀久郎 Kikuo Furuta
1975年久留米市生まれ。豚骨ラーメン大好きcocomi発行人。その他に、クリエイティブディレクターとして数多くの広告物に関わる。結婚後、自身の成長は止まっているが、妻は子育てを通してどんどんレベルアップしている。

産後ママの不満が爆発 パパたちを救え!

代々医者を務める家に生まれた冨岡 寛子氏。子どもの頃は学校で男の子とケンカばかりして、これでは将来結婚できないと母に心配されたとか。そんな彼女が薬剤師になったのは、医者だった祖母が子育てをしたくてもできず、家庭を犠牲にしなければならなかったから。無事に結婚すると、3人の息子を育てる傍ら、自身も悩んだ経験から病院で母親たちをフォローする活動を始めた。
「一番最初に始めたのは産後ヨガ。教室が終わった後おしゃべりしていたら、まぁ出るわ出るわ、ママたちの膿が。『離婚したい!』ってみんな言うんですよ(笑)。これはヤバイんじゃないかと思って」
病院にやってくる母親たちは、子育てにあまり協力的ではなく、またコミュニケーションがとれていない夫に対して不満を溜めていたのだ。
「これはパパたちを救わないといかんと思ったんですよ。どうしたらいいのか、パパはきっとやり方がわからないだけだから」
そこで冨岡氏は、出産前の妻を持つ男性を対象に「父親学級」をスタート。産後の妻をサポートするために必要な知識を学ぶ場を提供するように。さらに、[NPO法人 きゃんどるハート]では女性の産前産後ケアとストレスケアに尽力。今日もパワフルに笑顔を振りまきながら、子育て家族の幸せを追求している。

労いの言葉がママを助ける

パパとママの教室をそれぞれ開催。産前・産後のヨガ教室も

古田パパの意識って変わるものなんですか?

冨岡あのね、最初はみんな連れて来られた感、満載なんですよ。「また家事手伝えって言うんやろう」みたいな。でもそうではなくて、パパってめっちゃ面白いんだよって話をしたり、〝しくじり先生〟みたいな失敗談も講師の先輩パパが話してくれるんです。で、「ママを笑顔にするのがパパの仕事」って話すと、みんな腑に落ちるみたいですよ。今では受講したパパが講師をしてくれてます。

古田いいですねぇ。

冨岡あれやってこれやってじゃなくて、自分がしたいことをやりましょうと伝えていて。でもね、結局ママが元気になるのはパパの労いの言葉なんですよ。どんなに賢いママでもパパに「いつもありがとね」って言われるだけで全部帳消しみたいな。

古田僕は妻が疲れてるやろうなーと思ってランチに誘うんですけど、「嫌よ」って言われます。

冨岡ママが何をしてほしいのか、ちゃんと把握することも大事です。

古田なるほど。

冨岡妻に興味を持つ、妻は夫に興味を持つことが大事。興味を持ったら、「この人、何したら喜ぶやろう」ってなってくるじゃないですか。それって子どもも一緒で、今度は「この子、何が好きやろう」ってなって、それから子育てのアプローチに繋がっていく。妻を幸せにできる人は、子どもを幸せにできる人だと思います。

結婚生活の課題は〝幼児性〟

「パパはママの話を聞くだけでも子育てのサポートに」と冨岡氏

冨岡パパだけじゃなくて、ママの教室もやってます。パパがゲームばっかりして子育てしないっていう悩みがあったりして、それはパパの個性だから認めてあげましょうと。その代わり、ゲームを始める前にできることを話し合っておくんですよ。

古田そっか、夫婦と言ってもね、育ってきた環境が違いますからね。だから、やっぱりそういうコミュニケーションって大事ですよね。

冨岡相手の個性がわかれば尊重できるというか。なんでこれを聞き入れてくれないかっていう理由がわかるんですよ。夫婦はね、完ペキを求めるんじゃなくて、お互いを認め合うっていう関係作りなんです。何か食べて一緒に美味しいねって言えるっていう。お互いを受け入れてないとそういう風にできないじゃないですか。その喜びを味わってほしいなってすごく思う。

古田ああ、いいですよねぇ。

冨岡でもそれって、ひと山ふた山乗り越えた後の話。自分を成長させないといかん。だからなんて言うかな、幼児性を省くために結婚はある。

古田待って待って、難しい。僕は幼児のままですよ(笑)。

冨岡思い通りにしたいってお互いが思っちゃうから、家族ってどうしても幼児性が出てしまう。外ではすごくオトナに振る舞えるんだけど、家では子どもになるっていう人はそれをしないだけなんですよ。

古田でも、それが本来の姿じゃないんですか?

冨岡それはダメ。自分を律することで家族になっていけるんです。大丈夫、人はすぐ変わる。受け入れられたら、人は心を開き始めるから。

古田1回、うちの妻との間に仲介に入ってもらっていいですか?(笑)

息子たちからの教え

冨岡でもですね、実は今言ったこと全部、たぶん3人の息子たちが教えてくれたことかなって。

古田と言いますと?

冨岡しっかり僕たちに関心を持って、僕たちが言うことに振り回されるんではなく、なぜこういう発言をしたかという気持ちを汲んでほしい、みたいな。今思えば3人とも主張があったなぁって。だから、今度はパパが発言することについて、今のはどんな心理だったんやろうかって。

古田そうやって女性はどんどんどんどん成長していくんですねぇ。明らかにレベルの差を感じました。

冨岡(笑)。今一番私が望んでいるのは、愛ある世の中を作るということです。で、女性が元気だと世界平和に繋がる!

古田いい夫婦関係を築けたら、子どもにも周りの人にもそれが伝わって、ハートフルな地域、ハートフルな国になりますよね。

冨岡そうなの、そうしたいの!

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※水・土曜は午前のみ
定休日 日曜、祝日
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