人生の先輩にお話を聞きに行きます! オトナ空間

株式会社Banquet Future 代表取締役 原口 雅典 人生はスパイシー。

人生はスパイシー。

株式会社Banquet Future 代表取締役
原口 雅典 Masanori Haraguchi
1986年久留米市生まれ。日本料理を専門に学び、結婚式場に和食担当責任者として勤めた後、2017年に[株式会社Banquet Future]を設立。現在、母校で講師を務めるなど、「スパイシー原口」としても活動中。

6つの事業を展開する
元板前の青年社長

週休1日の頃の学校給食のない土曜日。原口 雅典氏は、忙しい両親に代わって市販の炒飯の素で作った一皿に衝撃を受け、料理をするようになったという。その後、板前になるべく高校卒業前から修行を開始。厳しい和食の世界で約7年間コテンパンにされながら修行を積むと、23歳の若さで結婚式場の和食担当責任者として調理場に立つことに。
そんな彼は今6つの事業を手掛ける会社を経営する。取材場所となった[ハレルーヤカウンター]は最も新しい事業所。売上至上主義に不信感を募らせた元住宅営業マンの、家を求める人に本当に合う家づくりを提案したいという想いから生まれた。
原口氏が代表取締役を務める[株式会社Banquet future]を立ち上げるきっかけともなったのが[合川みらい保育園]。国と自治体と企業が連携して子どもたちを育成するという新しい保育のあり方を見せる事業所で、働くママ・パパの負担を減らす「手ぶら保育」を実践する。
さらに、会社経営と並行して「NPO法人くるぶら」を展開。久留米の町と人とを元気にするべく、マラソン大会やマルシェなどを仕掛ける。
苦労の末、板前として出発した彼がなぜ、和食とは程遠い事業を展開することになったのか。スパイシーな人生を送る原口氏に、その物語をユーモアたっぷりに語ってもらった。

二足のわらじを履く

「保育園は子どもたちと共に、自分たちも成長できる場所」と原口氏

原口いろんな事業所をやっていて、統一性がないように見えると思うんですけど、若いときからやってきた活動が私たちの世代の需要に沿って成長していった形なんです。

若いときの活動とは?

原口音楽活動をやってたんですよ。うちは音楽一家で子どもの頃からドラムをやっていて。14歳のとき、ヒップホップの文化に触れて、DJを見て「なんてカッコいいんだ、あれやったら絶対モテる!」って(笑)。それで高校に行き始めるとアルバイトでお金を貯めて、DJをするための機材を買いました。それからクラブイベントを企画するようになったんです。でも20代前半になったとき、就職して地元を離れる人も多くて、私たちは地元に残った人間として、彼らが帰ってきたときに集まれる場所が必要じゃないかと考えて、今も経営している[宴場FLAVOR]が誕生しました。板前をやってましたし、音楽イベントができる飲食店ということで。

元々やってらっしゃった板前の仕事がここで活きたんですね。

原口そうですね。店の立ち上げと同時並行で、結婚式場で和食責任者をやってたので、毎日寝る間もなく忙しかったです。20代半ばになってくると私たちも結婚する世代になって、式場と力を合わせて二次会をやる店としてサイクルが作れるようになりました。20代後半に差しかかると、今度は子育て世代になったんですけど、当時日本は待機児童の問題を抱えていたんですね。今でこそだいぶ解消されてるんですけど、私も子どもが産まれて同じ悩みを抱える世代として、保育園の運営をスタートさせることになりました。

新たな世界に飛び込んで

まったく未経験の業種ですよね。苦労されたのではないでしょうか。

原口もちろん、先生にどう説明するかいろいろ考えたり、必要最低限のワードを勉強したりしたんですけど、甘かったですね。ほんとに大変で、やっぱり人と人だし、そこに関わるのもまた人。そういう中で、初めて保育の世界を知っていくことになるんですね。家で育てるのも保育だし、施設に預けるのも保育だし、総合的に子どもたちを一緒に見ていく、なおかつ地域も大事だよねというところから、今の運営も進化していきました。最初はなかなか浸透していかなかったことも、結果が見えると徐々にみんなの考え方とかも変わってきて。そこに携わる人たちも何かしら成長する環境の方が、子どもたちにとってもベストになってるんじゃないかって思ってます。

次に誕生したのが家族の家を考える[ハレルーヤカウンター]?

原口そうですね。今30代半ばで、まだまだたくさん経験を積みたい時期ではあるのかなと。いろいろ大変だったコロナ禍で、みんなが外に出られない中、発信力を身に付けることもできました。それはこの[ハレルーヤカウンター]が率先して開拓していったんですよね。制作に関しては保育園が長けていて、会社全体としてそれぞれの強みがあるんです。なので、元々飲食をしてた人が[ハレルーヤカウンター]で営業をするようになったり、保育園の先生がイベント制作をするようになったり。そこで科学反応が起こるのも面白いなぁって。転職ってキャリアを少し失うようなところもあるじゃないですか。一つの空間の中でキャリアを潰さずに、やりたいことをやりながら成長できる、そんな場所を作っていきたいですね。それが次の段階になるんじゃないかなと。

30代後半の事業になるわけですね。ちなみにその後の展開は?

原口40代になったときは、逆に今度は事業をぐーっと絞って、これをやろうという感じになっていくのかなと思ってます。個人的にはもっと発信力を高めるために、人を惹きつけるキャラが必要だと思っているので、「スパイシー原口」としてタレント活動を。ココミさん、ブランディングしてくれませんか?(笑)

編集長に確認してみます(笑)。

私の必需品
ロールオンアロマ
エッセンシャルオイルのブランド「doTERRA」のアロマをプレゼントしてもらったことから、これを愛用するように。原口氏のためのブレンドオイルは、爽やかなレモンにほんのりスパイシーな香りが混じる。仕事が立て込んだとき、ひと息つきたいとき、就寝前など、手首にひと塗りするとリラックスできるそう。

株式会社Banquet Future

株式会社Banquet Future
株式会社Banquet Future

合川みらい保育園

0942-65-3799
[所] 久留米市東合川5-2-21

ハレルーヤカウンター

0942-80-0172
[所] 久留米市合川町1724-1

宴場FLAVOR

0942-34-1805
[所] 久留米市東町25-25 マルシェビル3F