結果を出すために。
- 株式会社トップレディ・ジャパン代表取締役
板橋 貴子 Takako Itahashi - 1970年東京都生まれ。父方の地元であるみやま市で青春時代を過ごす。東京銀座を中心に店舗展開。このたび、[THE143]をみやま市にオープン。AEAインターナショナルエステティシャン、AEA講師、[社団法人 国際生体復調学術研究会]代表理事。
スカウトで美容業界へ
取材殺到の繁盛店に
久留米信愛女学院に通っていた頃、同級生と遊んでいると「あんたたち2人でコロコロして」と人にからかわれた。その頃の体重は63・4kg。クラシックバレエを辞め、思春期を迎えた彼女の身体はふくよかなものになっていた。板橋 貴子氏はこれをきっかけにダイエットを始め、“美”に目覚めたという。
東京で大手企業に就職した彼女は各種サロンをハシゴするエステマニアに。熱心に通う板橋氏をお店のオーナーが美容業界にスカウト。だが、そのときはやる気がなかったとか。
「私はいいですって言ったんです。でも、試しに勉強したら覚えがすごく良かったの。たぶんそれまで自分で調べて学んでいたから」
こうして27歳で自分の店を持つことになった板橋氏。しかし、人気サロンがひしめき、競争の激しい東京でなかなか客がつかない。追い詰められた彼女に起死回生のチャンスを与えたのが、幼い頃祖父母の家に出入りしていたというマッサージ師による特殊な技法。見よう見まねで習得していた彼女が、これをエステに取り入れると見事にヒット。テレビ番組や美容雑誌の取材が殺到する繁盛店へと一気に成長し、銀座、渋谷までお店を広げることになった。
だが、「結果を出す」をモットーとする板橋氏の飽くなき探究心はまだまだ熱く燃えたぎっていた――。
行き着くは未病のケア
元々、ご自身がキレイになりたかったんですね。それで美容の仕事に。
板橋そうですね。私、性格的にすごく追及するんですよね。「ジャーナリストですか」って聞かれるくらい。一回ハマったら寝食忘れて勉強してしまうほどなんですね。インターナショナル資格取得や業界の講師になるために勉強する本ってすごくあるの。解剖学、心身生理学、心理学、栄養学、運動学と多岐に渡るんですよ。知識をいかに増やして引き出しを多く持って、お客さまのお肌や身体の悩み、コンディション、季節や暮らし方に合わせてどうアウトプットするか、取捨選択してお客さまをサポートしています。
今はストレスケアに力を入れていらっしゃいますが、健康を意識するようになったのは?
板橋2011年の東日本大震災は衝撃的な出来事でした。東京でもストレスがひどかったです。お客さまの生理が止まったり、身体の様子がおかしくなりましたね。そこで私は悩みました。私はこれからどうしたらいいんだろうって。ただ美を追求するだけでいいんだろうかと。東日本大震災は私の中で意識が変わるきっかけになりましたね。
東日本大震災の影響は本当に大きなものだったんですね。
板橋そもそも1997年からお店を開いてお客さまの身体をサポートしていく中で、皆さんキレイになりたいって言うけれど、身体がガチガチに詰まって冷えていて、なかなか結果が出なくて。結局身体の状態が良ければ自然と痩せていくんですよ。食事だってそうですよ。妙に食欲があるときというのは自律神経のバランスがおかしいから食べちゃう。研究を重ねる中で最終的に行き着いたのが「未病」のケアです。未病というのは健康と病気の間ですから、過ごし方次第で健康にもなるし、病気にもなってしまう。うちでは医学博士監修の「メリディアンズサポート」を使って心身の状態を見て、お手入れを決めていきます。医療行為は行ってないので、もちろん病気の方は病院に行ってもらいますよ。
最高最善の気遣いを
芸能人やセレブと呼ばれる人もサポートされてきたそうですが。
板橋そうですね。以前「24時間テレビ」のチャリティーマラソンをお手伝いさせて頂いたことがあります。ランナーの女性タレントの方を痩せさせるということになったんですね。私がお客さまに対して一番気を付けているのは、相手の身になって考えるということです。それで、エステでお金をかけて痩せたとなると、イメージが良くないんじゃないかと思って、先方に相談をして表に私の名前が出ないようにしてもらいました。私は自分が有名になることは考えてないの。徹底的にサポートさせて頂いた結果ダイエットは成功して、彼女からマラソンのときずっとかぶっていた大切な帽子を頂いたんですよ。「先生にもらってほしい」って。今もお付き合いをさせて頂いています。
お客さんの気持ちを一番に考えることで、有名な方からも信頼を得ていらっしゃるんですね。
板橋私はゴーイングマイウェイで来てはいますけど、やっぱりお客さまへの最高最善の気遣いは心掛けてきました。そこだけは徹底的に。そして、結果を出すということ。それで未病のケアにたどり着いたんですね。お客さまが教えてくださったと思います。私が予想もつかない問題を持ち込まれるから。その度にチャレンジをしているんです。スタッフからは私がボロボロになって早死にするって心配されてます(笑)。
今回みやま市にも新しくお店を出されて、また忙しくなりますね。
板橋そうですね。みやま市は中学を卒業して以来なんですが、親がこっちにいますから時々来てはいました。だから、方言を聞き取ることはできるけど、私が話すとおかしいって言われるの。頑張って覚えようと思ってます。今、私はこちらで受け入れてもらうために必死です(笑)。
ぜひ方言を覚えて、筑後地域に染まってください!
健康+美 THE143
☎ | 0944-32-8602 |
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[所] | みやま市瀬高町下庄1826-6 |
[営] | 10:00~12:00 13:30~20:00 ※日曜は18:00迄 |
[休] | 火曜、第1・3月曜 |
[P] | 有 |